デリーでの航空券をとる。
それだけで、午前中が終わった。
のんびりしてる。
キップを取るだけで丸一日、
バスを待つこと3時間、
日本のように分刻みで事が運ぶことなんて、
ここでは、きちがい沙汰。
この辺りは、そんなペースが普通らしい。
航空券が安いのか高いのか、
ガイドの人はボっているのか親切なのか。
それさえも分からない自分が腹立たしかった。
夕方、Gと2人でフォートの市場へ。
初の買い物をした。
半ズボン。まだ値切れなかったがまあよい。
荷物は最低限しか持ってこなかった。
必要なものは現地で買う。安いし。
そういう方針だったが、
早く場慣れしないとなぁ。
Gは、英語を流暢(でもないが)に話し、
市場で何なく買い物をし、
オートリクシャー(3輪タクシー)のおやじと交渉をし、
一人であちこち動き回る。
そんな旅慣れたGに引け目を感じた。
市場を通り、フォートの海辺へ。
昔、イギリス軍がここに防衛用の大砲を置いた。
あちこちに大砲がたくさん置かれていた。
もっとも今あるものは飾りものだが。
夕暮れのフォート、海岸、大砲、いい風景だった。
晩はスリランカ風パーティー。
まず、酒を飲む。そしていい具合になったところで、食事にする。
食いすぎないし、飲みすぎない、食事しないわけにはいかないので
途中で帰る人もなし。
そういう意味をもった(本当かどうかは知らん)パーティーだ。
Mさんとも改めていろいろと話す。
けっこううらやましい生活かもしれない。
日本語を教えつつ、2年おきに各国を転々とする。
何カ国か回ったところで職を辞して大学へ。
何年か後には、数ヶ国語をマスターし、世界中に友人をもち、
幅広い教養を備えた人生の達人になれるかもしれない。
まあ、苦労もあろうが。
Gは、
俺が広島で夢敗れているうちに、
充実した旅行を満喫した(12万の出費はあったが)。
日本での生活も
金あり、女あり、大学生活充実、サークル楽し。
俺にはすべてがなかった。
俺はいったい?これからどうする?