Antメモ

作成 2002/7/9
更新 2002/12/1

Ant概要

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その他

Antの概要

ここでは、Antの概要を説明します。

Antとは?

Antとは、Javaで書かれたmakeツールです。
make手順をXMLで書きます。
て、そもそもmakeツールって?

一連の処理を自動化

makeツールとは、一連の処理を自動化するためのツールです。
例えば、コンパイルをする時。何も工夫をしなければ、毎回javacコマンドを打つことになります。
javac Hoge.java
これだけなら簡単ですが、パッケージがたくさんあり、 コンパイルオプションも必要だったりするとコマンドが長くなります。
javac -d classes -classpath C:%TOMCAT_HOME%\common\lib\servlet.jar com/muimi/*.java com/muimi/client/*.java com/muimi/server/*.java
これは見づらいですね。 毎回このコマンドを打つのも大変です。 そこで現れたのがバッチファイルです。

バッチファイル

make.batというファイルを作成し、先のコマンドを書いておけば、
make
と打つだけで、先ほどの処理を実行することができます。
ちょっと工夫すれば、見やすくすることもできます。
@set DIST_OPT=-d classes
@set CP_OPT=C:%TOMCAT_HOME%\common\lib\servlet.jar
@set SRCS=com/muimi/*.java 
@set SRCS=%SRCS% com/muimi/client/*.java 
@set SRCS=%SRCS% com/muimi/server/*.java
javac DIST_OPT CP_OPT SRCS
しかし、これだけでは、まだ問題があります。
それは、コンパイルするたびにすべてのソースファイルに対して、コンパイルをしてしまうことです。
ソースファイルが数十程度ならよいですが、数百にもなるとコンパイル時間も馬鹿になりません。
そこで便利なのがmakeツールです。

makeツール

makeツールを使うと、.classファイルと.javaファイルのタイムスタンプを比較し、
更新された.javaファイルについてのみコンパイルをかけるので、コンパイル時間が短縮されます。
Antもこのようなmakeツールの1つです。

Antの特徴

Antもmakeツールの1つとして開発されていますが、 他のmakeツールと比較して、以下のような特徴を持っています。

Javaで書かれているということは、OSに依存しないということです。 Antのビルド手順はbuild.xmlというXMLファイルに記述しますが、 このbuild.xmlを編集せずにWindowsからLinuxにコピーして使うことが可能です

make手順をXMLで書くということは、構造的な記述が可能だということです。
以下の例では、クラスパスにTOMCAT_HOMEのcommons/lib以下の〜.jar という名前のjarを含め、 com/muimi/hoge以下のファイルに対して、コンパイルを行います。

  <javac srcdir="src"
    destdir="classes"
    includes="com/muimi/hoge/**">

    <classpath>
      <fileset dir="${tomcat.home}/common/lib"
        <include name="*.jar"/>
      </fileset>
    </classpath>
  </javac>

バッチファイルとかで、javac書くより便利です。
IDEを使っていれば、コンパイルには特に困りませんが、 native2asciやrmicの一括変換かけるとき、 warやejbjarパッケージングするとき、Unitテスト、CSV連携するときなどに重宝します。

IDE使ってない人は是非使ってみましょう。 IDE使っている人も試しに触ってみましょう。


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